2012年12月31日月曜日

2012年年間PV数ランキング――第1位は「あのブレンデッド」

 本サイトがスタートしたのは今年1月22日。何度か長期間お休みすることもあったが、218本(「お知らせ」「用語解説」を除く)の記事を掲載した。

 そこで、年間PV数ランキングから今年1年を振り返りたい。


【第5位】ハイランドパーク、新シリーズの第一弾として「トール」をリリース(ハーパーズ)

 まず、いきなり訂正とお詫びになってしまうが、「THOR」の発音はトールではなく、「ソー」が正しい。お詫びします。

 今年も特徴的なモルト・ウイスキーが数多くリリースされたが、こうした記事が上位にくると、まだまだモルト人気が高いと感じさせられる。

【第4位】女王陛下に最敬礼——ロイヤルサルートのダイヤモンド・ジュビリー記念ボトルがリリース

 英国にとって2012年は、記憶に残る年になったと思う。ロンドンオリンピック、(周囲には不幸な出来事も起こってしまったが)キャサリン妃ご懐妊、そしてダイヤモンド・ジュビリーと大きなイベントが目白押しだった。

 ダイヤモンド・ジュビリーの関連記事も幾つか掲載したが、その中ではエリザベス女王即位にゆかりを持つロイヤルサルートのものが最も多く読まれた。

【第3位】アイリッシュ・ウイスキーはジェイムソンのひとり勝ち(インサイドアイルランド)

 別の記事にも書いたことだが、「ジェイムソンの一人勝ち」というのは間違い。スコッチ・ウイスキーや他のスピリッツと同様、アイリッシュ・ウイスキー全体でも輸出を中心に売上を伸ばしている。ということで、これもお詫びします。

【第2位】アードベッグとバルヴェニー、記念ボトルをそれぞれリリース(BBC他)

 2つのモルトを紹介した記事だが、主に「アードベッグ・ガリレオ」の情報を得るため、アクセスする方が多かったと思う。掲載時点で既に在庫切れとなっていながら、日本のバーカウンターで見かけることが間々あったボトル。

 ちなみに国際宇宙ステーションに持ち込まれたアードベッグのサンプルは、2013年中にも地球に帰還する。どのような実験結果になるのか、多くの人が楽しみにしているだろう。

【第1位】ジョニーウォーカー、ラインナップを変更——グリーンラベルは完全廃止、プラチナムラベルが新たにリリース(ザ・ドリンク・ビジネス他)

 10月下旬にキリンビールが正式発表するまでの半年間、「嘘を書いてしまったのではないだろうか」と不安を持っていたのが、この記事に対する筆者の正直な気持ちだ。正式発表以降、おそらくアクセスの途絶えた日はなかったように思う。


 読者の皆様は、ランキングにどのような感想をお持ちになっただろうか。

 2013年も多くの人が、楽しく、面白く、お酒を飲めるよう、様々な話題を提供していきたい。

ナイジェリア・ラゴスに「バカルディ・オークハート・ラウンジ」オープン(ベラナイジャ)

BACARDI OakHeart  バカルディ(英領バミューダ諸島)は7日、ナイジェリアの都市ラゴスにラウンジ&バー「バカルディ・オークハート・ラウンジ」をオープンした。同社が販売するスパイスト・ラム「バカルディ・オークハート」(写真)の名を冠したもの。オープンにあたり「オーク・アンド・コーク」というイベントを開催した。

Premium Rum Brand Bacardi launches the Bacardi Oakheart Lounge in Lagos(ベラナイジャ)
http://www.bellanaija.com/2012/12/27/premium-rum-brand-bacardi-launches-the-bacardi-oakheart-lounge-in-lagos-photos/

 同社はバカルディ・オークハートを「特徴的なオークのフレーバーを持ち、ラムパンチにすると口あたりのよい辛さがある」と説明する。また「バカルディ・オークハートとよく合うのはコークだ。バーで『オーク・アンド・コーク』と注文してほしい。短くて、ユニークで、気軽に注文できるし、賑やかな店内でもバーテンダーは簡単に理解してくれる」と、イベント名になったカクテルを推奨する。

 イベントには西アフリカ地域の人気シンガー、Iyanya氏らが出席。他にも、ラゴスは映画産業が盛んであることから映画プロデューサー協会の前会長や、アフリカ映画制作者連盟の地域代表など映画関係者、芸能関係者が多数出席した模様だ。

 また、同社は社会活動として、ラゴス・イコイにある小学校に50万ナイラ(約28万円)を寄付。若年層がコンピューター・ネットワーキングへ参加できる機会を設けるための基金も、設立する方針だという。ラゴスはアフリカ最大級の都市ではあるが、未だ発展途上にあり、治安や格差などの問題を抱えている。

 バカルディ・オークハートは日本での正規販売は行なわれていないが、並行輸入品がネット販売で2,000円程度で入手可能。


<関連記事>
バカルディ オフィシャルサイト
「アメリカンラム協会」が発足――バカルディ、ディアジオなどの大企業に対抗(イグザミナー)
バカルディ、低カロリーのプレミックスカクテルをリリース——スキニーガールに対抗か

2012年12月30日日曜日

ロシア企業、ウオトカに「江南スタイル」商標登録へ――PSY氏は静観の構えか(RT他)

 ロシア企業ウーボ(Woobo)インターナショナルが、「オッパ、江南(カンナム)スタイル」の商標登録を米国、ロシアで進めている。ウオトカ(ウォッカ)、ジュース等の飲料に使用する方針。しかし、同フレーズは韓国のアーティストPSY氏(サイ氏、写真)が歌う曲のタイトル、歌詞であり、プロモーションビデオがユーチューブで10億回再生されている。両者は無関係であり、PSY氏の対応が注目されている。


Russia to produce “Oppah, Gangnam Style” vodka if Psy agrees(RT)
Gangnam-Style Vodka Coming Soon From Russian Company(ハフィントンポスト)
http://www.huffingtonpost.com/2012/12/27/gangnam-style-vodka_n_2370226.html

 ウーボは、米国では9月に、ロシアでは今月、申請を行なった。一方、PSY氏の所属事務所YGエンタテインメントも、8月に米国において商標登録申請している。ただYGエンタテインメントは、玩具、衣料品など多岐にわたるカテゴリーで申請しながら、飲料品については登録項目に加えなかった模様。

 ロシアの法律家、イリーナ・トルビエワ氏によると、PSY氏の同意がない限りロシアでの商標登録は難しいという。しかし、情報誌「スターズ&ブランズ」のワジム・コルミリツィン編集長は「視聴者、ユーザーは、曲のタイトルとブランド名、あるいは歌詞と商品との間を等号で結びつけることはしない」という見解を示す。

 また、ウオトカの江南スタイルが持つポテンシャルについて、広告代理店レジェンドのアントン・コロブコフ−ゼムリャンスキー(Zemlyansky)氏は以下のようにコメントする。
「最近になって、ビデオの人気は落ちている。これで儲けようとしても非効率だ。また、商標登録が完了するまで1年かかる。その頃には(江南スタイルは)忘れられているだろう。もし、PSY氏の人気があと2〜3年もつならば、ウオトカだけでなく、記念品や服など、なんでも発売できる」

 米国では、テネシー州の男性が11月、「江南スタイル・チキン」「江南スタイル・ホットウイングス(手羽先)」の商標登録を申請した。このとき、PSY氏は提訴しないことを明言している。


<関連記事>
ロシア、「Skyy」の商標登録差し止めへ――スカイウオトカ製造元の勝訴で(RAPSI)
中国の知的財産権問題はウイスキーにも——シーバスが商標権訴訟で敗訴(スコッツマン)

2012年12月29日土曜日

スコッチ・ウイスキーの経済効果は5800億円――SWA・コンサルティング会社が分析(BBC他)

 スコッチ・ウイスキー協会(SWA)は、創立100周年記念事業の一環として4-コンサルティング(英スコットランド)にスコッチ・ウイスキーについての経済分析を依頼した。結果を示すレポートでは、スコッチ・ウイスキー産業は42億ポンド(約5840億円)の経済効果を産み出し、1970年代の成長期に続く「第2の黄金時代」にあるとまとめた。

Second 'Golden age' for Scots whisky industry(BBC)
Scotch whisky generates more value than City(スコッツマン)
http://www.scotsman.com/business/management/scotch-whisky-generates-more-value-than-city-1-2709420

 発表によると、42億ポンドの内訳として29億ポンド(約4030億円)がウイスキー産業そのものから、13億ポンド(約1810億円)はサプライチェーン(供給連鎖)によるものだとしている。また、業界内雇用者1人あたりの生産高は27万5千ポンド(約3820万円)に上り、シティオブロンドン(金融街などが存在するロンドンの中心部)のそれより57%高いという。雇用に対する効果も36000名規模としている(おそらく、間接的なものも含めた数字)。

 SWAのギャビン・ヒューイット会長は、以下のようにコメントした。
「スコットランドの他の産業と比較すると、輸出において常に望ましい状況にスコッチ・ウイスキーは身を置いている。このレポートは、スコッチ・ウイスキーがスコットランドの輸出産業において、重要な役割を果たしていることを示す。成長を勢いづかせるには連合王国政府、ならびにスコットランド政府による助成が必要。スコッチ・ウイスキーは彼らが思い描く、輸出主導による経済回復を下支えできる」


<関連記事>
スコッチ・ウイスキー協会オフィシャルサイト
スコットランド議会で「スコッチ・ウイスキー展」――SWAの創立100周年記念事業(スコッツマン)
スコッチ・ウイスキーに新たな問題――モルト・大麦の輸入を巡る対立が表面化(スコッツマン)

2012年12月28日金曜日

手軽に入手できるウオトカ代表格はアブソルートとヴィスカ――米紙がテスト結果発表(タイムズユニオン)

 米紙「タイムズユニオン」は、独自にウオトカ(ウォッカ)の商品テストを行ない、「アブソルート」と「ヴィスカ」(Vesica、写真)がトップスコアを獲得したと発表した。

Absolut, Vesica make grade in vodka test(タイムズユニオン)
http://www.timesunion.com/living/article/Absolut-Vesica-make-grade-in-vodka-test-4147004.php

 同紙は「シェフ・テスト」と称する評価を毎月行なっている。スーパーマーケットで入手可能な食品を取り上げ、それぞれの分野のプロが審査するものだ。今回はバブルラウンジ(コネチカット州フェアフィールド)のバーテンダー、ジェシカ・スミス氏が審査を行なった。

 対象となったのは6商品。トップの2商品は97点を獲得しており、スミス氏はアブソルートをダーティー・マティーニやコスモポリタンなどに、ヴィスカはマティーニなどに適していると評する。

 ヴィスカはポーランドのウオトカで、現在のところ日本国内での正規販売は行われていない。本サイト調べではネット販売なども見つけられず、国内での流通は皆無か、ごく少量なものと見られる。

 なお、同紙の発表する全ての結果は下記の通り。

アブソルート:97点
ヴィスカ:97点
ショパン:96点
ストリチナヤ:57点
グレイグース:49点
ケテルワン:32点
(満点=100点)


<関連記事>
アブソルート オフィシャルサイト
ヴィスカ オフィシャルフェイスブックページ
ドリンクスビジネスが選ぶ「変わったウオトカ・トップ10」①(ドリンクスビジネス)
英誌・調査会社が共同で酒類ブランドランキングを発表(アドエイジ)

2012年12月25日火曜日

米ルイジアナ州にラム蒸留所――来年開業・発売予定(NOLA.com)


蒸留所の完成予想CG

 米本土に新たなラム蒸留所がオープンする。

 ルイジアナスピリッツ(米ルイジアナ州)は、同州Lacassine(ラカシン?)に蒸留所を建設中だ。スケジュールに遅れが出ている模様だが、2月に操業開始、4月ないしは5月にビジターセンターのオープンを目標にする。

 同社はラムを生産し、蒸留所開業後の数ヶ月はテストバッチを行ないながら、レシピを仕上げていく予定。また、当初はシルバーラム(透明色のラム)やスパイストラムが中心商品になるが、初期のうちから樽熟成向け原酒の生産比率を高めていくという。

 トレイ・リテル代表は「我々のラムは、カリブのクラシックなスタイルから影響を受けている。材料はルイジアナ産のものを使う」とコメントした。

 1月中旬には、ラムのブランド名、ならびに取扱代理を発表する。

Lacassine rum distillery nearing completion(NOLA.com)


<関連記事>
「アメリカンラム協会」が発足――バカルディ、ディアジオなどの大企業に対抗(イグザミナー)

2012年12月21日金曜日

ディアジオ・サントリー、今週の動き(テレグラフ他)

 投資銀行JPモルガン(米)は酒造最大手ディアジオ(英)の株式について、ポジション評価を「売り」から「ニュートラル」に変更した。取沙汰されるビーム(米)買収案が好意的に評価されたためで、ロンドン証券取引所での株価も20日終値で1844.26ポンド(約253255円)と、3日連続で上昇している。

 JPモルガンのマシュー・ウェブ・アナリストは、以下のようにコメントする。
「米国のスピリッツ市場は(構造やカテゴリーなど)細々としているが、ディアジオがビームの経営権を取得することにより、整理され、強固なものになる。ビームは有力なバーボン・ブランドと(ポテンシャルを持つ)テキーラ・ブランドをポートフォリオに収めており、ディアジオはこれらを手にすることで、同市場においてより強いポジションに立つことになる。ディアジオの強い格付けを考えれば、今回の取引は魅力的なものだ」

JP Morgan gives thumbs up to Diageo's potential $10bn bid for Beam(テレグラフ)

 一方、ディアジオとともにビーム買収に乗り出すとされるサントリーは年明けに、ブラジル市場に参入する。1970年以降も同国に進出していたが、経済的に未成熟な時期であったため、2004年に撤退している。

 今回の参入では、2015年までに売上高を10億円にすることが目標。日本からシングルモルト「白州」「山崎」のほか焼酎類を、メキシコで生産されるリキュール「ミドリ」、プラムワインを輸入する。

 ブラジルは2014年にFIFAワールドカップ、2016年にリオデジャネイロ夏季五輪を控えており、さらなる経済成長が期待されている。

Japan’s Suntory Liquors announces re-entrance into Brazilian market(ジャパンデイリープレス)