酒類業界誌『ザ・ドリンク・ビジネス』のライター、マリネル・フィッツシモンズ氏が選出した香港の十大ウイスキーバーが、同誌ウェブサイトに掲載されている。
TOP 10 WHISKY BARS IN HONG KONG(ザ・ドリンク・ビジネス)
WSJでは、ここで挙げられたバーを二回に分けて取り上げ、日本の視点から考察する。
2/F, Amber Lodge,23 Hollywood Road, Central,Hong Kong.
+852 2805 8388
b.a.r. Executive
27/F, Bartlock Centre, 3 Yiu Wa St,Hong Kong.
店名を和訳すれば「天使の分け前」。
これは、ウイスキーをエイジング(樽で数年〜数十年にわたり、熟成させる工程)すると、アルコールが揮発することにより、最初に樽詰めした量より少なくなってしまう。
これを見た古き時代のウイスキー職人たちは、「天使がエイジング中のウイスキーをこっそり飲むのと引き換えに、美味しくしているのだ」と考えたという。
記事本文によれば、サントリーやニッカに留まらず、イチローズモルトまで置いているなど、ジャパニーズウイスキーも充実している。
27/F, Bartlock Centre, 3 Yiu Wa St,Hong Kong.
+852 2893 2080
日本だったらカフェバーにありそうな店名だが、本文を読む限り、オーセンティックな雰囲気のバーのようだ。
ビルの28階というロケーション、そしてハッピーバレー競馬場も望めるということで、夜景も楽しめるバーかと思われる。
こちらも、シングルモルトなどのスコッチだけでなく、アイリッシュ、バーボン、ジャパニーズと、ウイスキーの酒類は充実している。
1/F, Mandarin Oriental, 5 Connaught Road, Central, Hong Kong.
+852 2825-4009
マンダリン・オリエンタルの1階に位置するホテルバー。
そのため、それなりの金額を費やした日本のツアーに申し込めば、行きやすい場所と言えるだろう。
120種類のレアモルトを揃えているとのことだから、日本で見たことのないモルトを探す、というのも楽しみ方の一つかもしれない。
The Pawn
62 Johnston Road, Wan Chai, Hong Kong.
ここで特筆すべきは1973年のグレンフラグラーを置いているということ。
グレンフラグラー蒸留所は製紙工場を改造してグラスゴー近郊に1965年にオープンした。
当時としては、かなり大規模な蒸留所だったが、ウイスキー不況の影響で1985年に閉鎖されてしまった(と、土屋守著『モルトウィスキー大全』にあるが、ローランド地域の都市化の影響も無縁ではないかもしれないと筆者は思う)。
日本に限らず、世界的に見つけることが難しいモルトなので、相応額の対価を支払ってでも飲む価値はあると思う。
Chin Chin
Lobby Level, Hyatt Regency Hong Kong, 18 Hanoi Road, Tsim Sha Tsui.
+852 2311-7722
店名はイタリア語で「乾杯」の意。
ハイアットにあるホテルバーだが、中華の雰囲気が醸し出されていたり、バンド演奏があったりと、あまり肩肘の張った雰囲気の店ではないようだ。
(次回へ続く)
(次回へ続く)
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