2013年度の決算で2500万クローナ(約4億円)の赤字を計上。前年度は500万クローナ(約8000万円)の赤字で、損失が5倍に膨らんでいる。この厳しい経営環境により15人のスタッフが人員整理の対象となった。今回のリストラは2000万クローナ(約3億2000万円)分の費用削減効果があるという。
マクミラは現在、英、独、仏、米、カナダへ輸出している。同社のマグナス・ダンダネル(Magnus Dandanell)CEOは「スウェーデン産のウイスキーという『パラドックス(矛盾)』がブランドの要であった」とコメントしているが、そうした目新しさが薄れていると考えられる。今後は、スウェーデン国内とドイツ北部での販売に注力していくという。
近年、雨後の筍のようにマイクロディスティラリー(小規模蒸留所)が創業し、イングランドや米国などでシングルモルトを生産する動きも見られる。マクミラの経営不振は、こうした流行的な動きに警鐘を鳴らしているのかもしれない。
Swedish whisky distillers shed staff amid loss(ザローカル)
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