2012年2月7日火曜日

ハイランドパーク、新シリーズの第一弾として「トール」をリリース(Harpers)

シングルモルトウイスキー「ハイランドパーク」は新シリーズ「バルハラコレクション」の第一弾として、「ハイランドパーク トール」を発売する。

Highland Park releases Thor whisky(Harpers)


バルハラとは北欧神話に登場する宮殿であり、同様にトールは雷神の名前だ。
ハイランドパーク蒸留所があるオークニー諸島は、スコットランドの中でも北に位置し、歴史的にノルド人、ヴァイキングなど北欧文化との繋がりが深い。
トールの納められる木製フレーム(写真右)もヴァイキング船をイメージしたものになっている。
バルハラコレクションは今後、トールを含めて4商品がリリースされる予定。

肝心の中身となるモルトは16年熟成で、アルコール度数は52.1パーセント。
価格は120ポンド(約1万5千円)に設定されている。
また、ハイランドパーク正規輸入元であるアサヒビールはWSJの取材に対し「日本での取扱は予定していない」と回答した。

2012年2月6日月曜日

G&M、女王即位60周年記念ボトルをリリース(ザ・プレス・アソシエーション)

Official Diamond Jubilee portrait of The Queen
即位60周年を迎えたエリザベス2世女王

エリザベス2世英女王は今日6日、即位60周年”ダイヤモンド・ジュビリー”を迎える。
ウイスキーボトラー(瓶詰め業者)のゴードン&マクファイル(G&M/英・スコットランド)は、これを記念し「グレングラント60年」を85本限定でリリースする。



£8,000 Jubilee whisky goes on sale(ザ・プレス・アソシエーション/URLが長いためリンクはタイトルをクリック)


このグレングラントは、女王が即位する4日前の1952年2月2日に蒸留、それからちょうど60年を迎えた今月2日にボトリングされたという、60年という数字にこだわった一品だ。
同社マイケル・アークハート取締役は「女王の即位60周年を、この貴重なグレングラントでお祝いできることについて、嬉しく思う。最近の輸出傾向を見れば英国内に留まらず、世界中の消費者、マーケットが興味を示してくれるだろう」と語った。

今回ソースとしたプレス・アソシエーションによれば、アロマはコックスピピンやグラニースミスといったリンゴにシナモンやジンジャーが織り混ざる感覚とのこと。

こうした記念ボトルの例に漏れず、今回もボトルやパッケージに特別な包装がなされるが、ボトルが納められるハンドクラフトの木箱はスコットランド宮殿の近くで産出されたエルム材が使用されている。
価格は8,000ポンド(約96万円)。

2012年2月5日日曜日

ジャパニーズ・ウイスキー・イン・インディア(共同)

今年は日本とインドの国交樹立から60周年にあたる。
この記念事業の一環として、ニューデリーにある日本大使公邸でジャパニーズ・ウイスキーの試飲会が開催された。

インドにウイスキー売り込み 日本の上質もの飲んで!(共同)

記事本文にある通り、インドはかつて英国の植民地であったことから、ウイスキー愛好家が多い。
また、それだけでなく生産も盛んで、マクダウェル(ブレンデッド・ウイスキー)、アムルット(シングルモルト)など、インド国外での評価も高い。

なお、国交樹立60周年記念イベントはこの他にも、経済面での連携を狙ったものから映画やアニメのワークショップなど文化的なものまで、日本・インド両国内で今年1年間にわたり開催される。


すでにインドのウイスキーは生産面でも愛好家の舌のレベルにおいても、相当に高いレベルにあるため−—生産面は互角としても、愛好家については日本よりインドの方が、レベルは高いかもしれない——、ジャパニーズ・ウイスキーが市場に入り込むのは難しいかもしれない。
ただ、ジャパニーズ・ウイスキーの味わいは独特であるからこそ、世界的に評価を受けているところもある。
そうした面をインドの人々に評価してもらえれば、一人の日本人として嬉しく思う。

2012年2月4日土曜日

VOKビバレッジ、バーボン・ラムの新商品を発売(THE Shout)

VOKビバレッジ(オーストラリア)は、RTD(レディ・トゥ・ドリンク=缶チューハイのような、買ったそのままの状態で飲めるアルコール商品)のバーボン、ラム商品をリリースする方針だ。

New bourbon breaks the mold: Vok(THE Shout/オーストラリア)

まず、VOKが販売するバーボンに「ビアデッド・レディ」という商品があるが、これをコーラとミックスした缶入り商品が発売される。
375mlの缶に入れられたもので、アルコール度数6.5パーセントと8.0パーセントの2タイプがある。
同社のクリス・イルマン マーケティング・ディレクターは元となるフルボトルのビアデッド・レディについて「25パーセント配合されるライがこの商品の甘さを引き出している。市場にこんな商品はないだろう。消費者が求めているのは、『もうひとつのジャック・ダニエル/ジム・ビーム/ワイルド・ターキー』ではないのだ」と語っている。

また同社のラム「リベリオン・ベイ」も同様に、コーラとミックスされた商品が発売される。
アルコール度数は4.8パーセントと6.5パーセント。


筆者がネット上で調べた限り、このビアデッド・レディ(比較的卑猥な意味のネーミングだ)というバーボンは日本ではまだ流通していない模様。
フルボトルの方もリリースされて間もない商品なのかもしれない。
見つけて飲んだという読者の方がいらっしゃったら、是非、感想をお聞かせいただきたい。

2012年2月3日金曜日

車にモルトを飲ませよう——バイオ燃料としてのウイスキー(ザ・ジャーナル)

エジンバラネイピア大学のバイオ燃料研究センターから、ひとつのベンチャー企業が誕生した。
社名は「セルティック・リニューエイブルス」。
この会社が開発する自動車向けバイオ燃料は、なんとモルトウイスキーだという。

Whisky bio-fuel now a reality(ザ・ジャーナル)

Sighthill Campus first day after refurbishment exteriors
セルティック・リニューエイブルスの本社が置かれる、
エジンバラネイピア大学バイオ燃料研究センター
原油価格上昇や将来的に懸念される石油の枯渇、そして環境保護の観点から、バイオ燃料が注目されている。
なかでもブラジルで普及しているバイオエタノールは、その代表格として挙げられやすい。
しかし、現在使われているエタノールとガソリンの混合燃料はともかくとしても、将来石油が使えなくなった事態を考えると、エタノール100%の燃料でガソリンエンジン車を動かすのは難しい。
そこで、ガソリンの代替燃料として挙げられるのがバイオブタノールだ。
油よりも水に近いエタノールと異なり、ブタノールはそのままガソリンエンジンにも使いやすいと言われていることから、石油メジャーなども本格的な研究に入っている。
セルティック・リニューエイブルスはスコティッシュ・エンタープライズ社の助成の下、モルトウイスキーを利用してアルコールの一種であるブタノールを生成する技術の研究開発を行なっている。

「モルトを燃料として使うなんて、そんなもったいないことをするのか? 」
「決して安いものではないし、燃料と飲料、両方に使ったら需要も上がってさらに値段が上昇するだろう。そうしたら、産業として成り立たない」
そうした声もあるかもしれない。

だが、セルティック・リニューエイブルスが燃料として使うのは、ウイスキーの「くず」だ。
スコットランドの蒸留所からは年間1,600万リットルの商品化できないクオリティのウイスキーと使用済みグレーン50万トンが発生する。
「これらはバイオブタノール生成を開発するのに適した原料である」と同社創設者で大学バイオ燃料研究センターのマーティン・タングニー教授は語る。
また、エール(ビール)の「くず」を利用することも検討されており、これらのシステム完成が実現されれば、エネルギーの安全保障が担保されるでなく、CO2排出量を減らすこともできるという。

スコティッシュ・エンタープライズのレナ・ウィルソンCEOは「私たちが商業面でのアイディアを付加することにより、これを研究レベルから持続可能な産業へと変化させることができると思う。今後も、目的達成のために支援を続ける」とコメントした。

2012年2月2日木曜日

グランツ子会社、グリーンマークとズブロッカの販売を開始(Talking Retail他)

英国のアルコール飲料販社、ファーストドリンクは今年よりウオトカ(ウォッカ)「グリーンマーク」と同「ズブロッカ」の英国内での取扱いを開始する。
Green Mark vodka

First Drinks kick start 2012 with new Vodka brands(Talking Retail)

FIRST DRINKS ADDS NEW VODKA BRANDS(ザ・ドリンク・ビジネス)http://www.thedrinksbusiness.com/2012/01/first-drinks-adds-new-vodka-brands/

Scottish distiller give Green Mark a go(RT)
http://rt.com/business/news/britain-russian-vodka-sales-141/

ファーストドリンクは「グランツ」など多数のウイスキーブランドを持つウィリアム・グラント&サンズの子会社。
グラント社製品の流通を担当する一方、コニャック「レミー・マルタン」など輸入製品の取扱いも行なっている。
今回、「グリーンマーク」、「ズブロッカ」の両ブランドを保有するセントラル・ヨーロピアン・ディストリビューション(CEDC/ポーランド)との交渉が妥結したことで、英国内での販売権を得ることになった。
「グリーンマーク」はロシア国内最大の販売量を持つウオトカであり、1千万ケースの出荷を誇っている。
一方の「ズブロッカ」はCEDCが旗艦ブランドと位置づけている商品で、日本でも知名度がある商品だ。

ファーストドリンクのクリス・メイソン マネージングディレクターは「ウオトカの世界的リーディングカンパニーであるCEDCと共に仕事ができること、長期的なパートナーシップを築けることを楽しみにしている。2012年に我々が持つ望みは、ウオトカのプレミアムブランドとしての実績を構築し、それを英国内のお客様に提供することだ」と語った。

2012年2月1日水曜日

「グランツ・カスク・エディション」3月に発売(theshout.com.au)

ウィリアム・グラント&サンズは、オーストラリア市場向けのブレンデット・ウイスキー「グランツ・カスク・エディションズ」を3月にリリースする。

Grant's to launch new cask editions(theshout.com.au/オーストラリア)

エールカスクフィニッシュ(ビール樽で熟成させたウイスキー)のグランツは既に存在するが、今回はそれと異なり、オロロソ・シェリーカスクとブレンデッドされたものとなる。
「シェリーカスクの温かみのあるフレーバーが、オーストラリアの愛好家に気に入られるはず(同社マーケティングマネージャー、ネイサン・フィッシャー氏)」ということで、既存のグランツ・エールカスクと比べ、シェリー樽特有の甘みがあるブレンデッドになることが予想される。

なお、メーカー希望小売価格は43.99豪ドル(約3,600円)。