スコッチ・ウイスキーのための新倉庫が建設される予定で、スペイサイド、もしくは、ハイランドに新蒸溜所を設けることも検討されている。
同社の財務報告によれば、スコッチ・ウイスキーの売上が5年前と比較し50%増加しており、今期決算予想も30億ポンド(約3,690億円、スコッチ・ウイスキーのセグメントのみ)の売上が見込まれている。
計画について同社のポール・ウォルシュCEOは次のようにコメントしている。
「今後も成長が続いていくと予想している。これまで続けてきた投資は、すでに我々の資産として成熟しており、今回の新たな投資はそれらを基礎とする。また、スコッチ・ウイスキーは英国における重要な輸出産業となっており、国内投資を刺激し雇用を創出する役割も、もっている」
実際、今回の計画でも雇用拡大が盛り込まれており、スコットランド・連合王国両政府は歓迎の意を示している。
ジョン・スウィニー スコットランド政府財務大臣は「ディアジオの計画は、わが国の飲食料品戦略で中心的役割を果たすものであり、スコットランド政府としてこれを評価する」と述べた。
またマイケル・ムーア スコットランド庁長官(連合王国政府)は「スコッチ・ウイスキーの需要が世界的に高まっているのは、その品質と専門的技術が新たな市場に受け入れられたからだ。今回の投資は、スコットランド経済、そして雇用に大きな貢献を果たすであろう」との見方を示した。
なお、競合するペルノリカール傘下のシーバスブラザーズ(シーバス、英)は先月30日、年間4,000万ポンド(約48億円)の投資計画を発表している。
シーバスのクリスチャン・ポルタCEOは、今年2月に新蒸溜所建設を示唆する発言をしていたが、当面は休止中のものも含めた現存蒸溜所のキャパシティー拡大で、スコッチ・ウイスキーの需要増に対応していく方針となった。
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