USLはウイスキー「マクダウェルズ」、同「バグパイパー」などのブランドを保有し同国内で一定のシェアを持つことから、CCIは今回の案件が市場の独占に繋がらないか、審査していた。関係筋は「委員会は、当事者から説明を受け、まもなく正式な認可を与える」とコメントしている。今月初めには、同国証券取引委員会もUSL株の公開買付を承認しており、関係当局による審査は一段落する格好だ。
しかし既報の通り、USL関連企業、キングフィッシャー航空の債権を保有する銀行団が、親会社ユナイテッドブルワリーズホールディングス(UBホールディングス)に債務の肩代わりを求めている。本件は最悪の場合、UBホールディングス自体の清算を司法に請求するとしており、事態は未だ流動的だ。ただ、今回の報道通りに進めば、ディアジオによるUSL株取得はひとまず、適法となり、今後の交渉次第では銀行団がディアジオへのUSL株譲渡や、現在ディアジオが持つUSL株について認める可能性も出てきた。
Competition panel clears USL-Diageo deal: sources(ヒンドゥー・ビジネスライン)
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