ホワイト&マッカイは同名のブレンデッド・ウイスキーのほか、シングルモルト「アイル・オブ・ジュラ」などのブランドを保有。USLの経営危機による身売りで、現在はディアジオ(英)の傘下にある。一方、英公正取引庁(OFT)が市場競争上での懸念を示したため、ディアジオはシングルモルト「ダルモア」「タムナヴーリン」以外の関連ブランドを売却する方針を示していた。今回の報道によると、サントリーはホワイト&マッカイのほかにダルモア、アイル・オブ・ジュラの買収を打診しているという。
ブルームバーグは「米ビーム買収で米国市場へ、ホワイト&マッカイによって英国市場へそれぞれ足掛かりを得られる」との識者の見解を報じている。ただ、サントリーはビーム買収により、ブレンデッド・ウイスキー「ティーチャーズ」、スコッチ・シングルモルト「ラフロイグ」を傘下に収め、さらに以前より「ボウモア」の親会社であるモリソン・ボウモアの出資元となっている。そのため、USLのブランドを取得しようとしてもディアジオと同様にOFTから何らかの注意等を受ける可能性も存在する(ソース=ドリンクスビジネスの元記事)。
今のところサントリー、USLとも報道に対し声明を発表していない。
SUNTORY TO BID FOR WHYTE & MACKAY?(ドリンクスビジネス)
サントリーがホワイト&マッカイ買収案、10億ドル弱-CNBC(ブルームバーグ)
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