第1回の奨学生は今年1月、審査が行われ、イングランド・ウェストミッドランズ出身のジェロム・マークス-ガードナーさんが選ばれた。弱冠19歳の青年だ。
マークス-ガードナーさんを選んだ理由について、審査を行ったカーステン・グラント・ミクル氏(5世代目にあたるウィリアム・グラントの子孫)は、次のようにコメントしている。
「彼はプログラムをフルに活用できるだけの情熱を持ち、勝者となるにふさわしかった。彼自身、(酒は)家業であり、私は彼に、我々の家業に関わってもらいたいと思った」
カーステン氏のコメントにあるとおり、マークス-ガードナーさんの家族はニコルス&パークスという酒類小売業を営んでいる。小さい頃から酒に近い環境にあり、知識の豊富さやテイスティングの正確さ、さらに酒をつくり売ることへの情熱が審査員に好印象を与えたようだ。
マークス-ガードナーさんは、すでにグランツ社やその子会社である販社ファーストドリンクスで働きながらウイスキーを学んでいる。また、酒類業界の資格であるWSET(リンク参照)レベル1・2取得も目指す。
「彼(イアン・マレー氏)は、市場が何に注目しているかを判別するという、非常に優れた才能を持っていた。私は彼のようになりたい。今回のスカラシップによってスキルを上げるチャンスを得たわけで、これは私の商売の価値を上げるものだ」とは、マークス-ガードナーさんの弁。
もしかしたら将来、ウイスキーの先端を伝道する人として、マークス-ガードナーさんは世界に、そして日本にも訪れるのかもしれない。
※英国では、家庭内で保護者が管理する下であれば、5歳から飲酒が可能。酒類を購入できる最低年齢は18歳で、今回のプログラム応募資格は18〜30歳だった。
19-YEAR OLD SCOOPS WHISKY SCHOLARSHIP(ドリンクスビジネス)
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