2013年12月16日月曜日

ハワイで芋焼酎の生産がスタート――鹿児島で修行した日本人がつくる「波花」(ホノルルマガジン他)

 近年のクールジャパン政策では、「國酒プロジェクト」として日本酒・焼酎の海外輸出が進められている。一方、日本を飛び出し、あるいは日本人以外の人が、海外で日本酒・焼酎をつくる動きもある。

 米・ハワイ州ハレイワで芋焼酎「波花」をつくる平田憲氏もその1人だ。ハワイの温暖な気候とそこでつくられるサツマイモで焼酎がつくれるのではないかと着目し、万膳酒造(鹿児島)で3年間修行。そこで学んだ生産プロセスを元に、ハワイ産のサツマイモを使い日本の伝統的製法で発酵、蒸留する。また、6ヶ月の熟成期間を経た後に、ボトリングを行うという。

 元記事のホノルルマガジンによると、米国内に焼酎生産者は2つしかなく、平田氏はその1人だ。現在は、ボトルにして年間5000本の生産能力で、同じオアフ島内の「モアナサーフライダー」や「ハイアット・ワイキキ」といったホテルにも卸している。将来的にはサツマイモだけでなく、ほかのハワイ産果物・穀物を原料にした焼酎の蒸留も目指す。

Hawaiian Shochu Co.: In Haleiwa, Making Shochu out of Sweet Potatoes(ホノルルマガジン) ハワイの空の下、夫婦で造り上げた珠玉の芋焼酎「波花」(ハワイの歩き方)


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