2012年9月21日金曜日

サントリー、スピリッツのポートフォリオを拡大――ビームと提携強化、エドリントングループのラムを販売へ(4トレーダーズ他)

ビームのオフィシャルサイトに掲載さ
れている代表的商品の写真。この写真
のうち、ピナクル以外はサントリーか
ら販売されることになる。(クリック
すると拡大)
※ディアジオ、サントリーによるビーム買収についての記事はこちらです(2012.12.13追記)

サントリーとビーム(米)は20日、これまで行なわれてきた業務提携を強化する方針を発表した。
現在、サントリーはビーム製品であるカナディアン・ウイスキー「カナディアンクラブ」やスコッチ・シングルモルト「ラフロイグ」などの日本総代理店を務める。
来年1月からは、これらのポートフォリオにバーボン・ウイスキー「ジムビーム」、同「メーカーズマーク」が加わることになる。

BEAM Inc : 09 20 12 Beam Inc. Enhances Route to Market in Japan by Consolidating Distribution with Suntory(4トレーダーズ)
ジャックダニエル、アサヒに販売権 サントリーから移る(日経)

ビームのアーサー・アロニー新興市場マネージングディレクター(アジア太平洋・南米地域担当)は「我々は、長期的には日本市場が伸びを示すと見ており、日本のウイスキービジネスのエキスパートであるサントリーとの提携を強化できることについてエキサイティングに感じている」とコメントした。

日経の元記事にあるように、ブラウンフォーマンとサントリーの間で交わされていたバーボン・ウイスキー「ジャックダニエル」の代理店契約は年内で終了し、来年からはアサヒビールが同商品の総代理店となる。

また、ラムカテゴリーにおいてサントリーは、10月より「ブルガル」の販売を開始する。
ブルガルはドミニカのラムで、エドリントングループ(英)が保有している。

バカルディに挑むサントリー、輸入ラム酒で激突(東洋経済)


<関連記事>
建州知事が台湾、日本を訪問(KYフォワード)

ベルヴェデールの財務体質に不安要素?――広告出演のブルース・ウィリス氏が現金支払を要求(ハフィントンポスト)

俳優のブルース・ウィリス氏と同氏の法律顧問チームが、「ソビエスキーウオトカ(ウォッカ)」(写真、ポーランド)の親会社であるベルヴェデール(仏)に対し、出演料の現金支払いを求めている。

Bruce Willis Seeks Payment From Sobieski Vodka Deal(ハフィントンポスト)


ウィリス氏はソビエスキーのイメージキャラクターを務めているが、出演料はベルヴェデールの株式が現物支給される形になっているという(なお同社は「ソビエスキーに惚れ込んだウィリス氏が株式を取得した」と宣伝しているが、本件との関連は未確認)。
また、第一報を発信したウォールストリートジャーナルは、ベルヴェデールにはウィリス氏から借入れた2,600万ドル(約20億円)以上の債務が存在すると報じている。
これらの状況からウィリス氏はベルヴェデールに不信感を持ち、今回の要求に至ったものと見られる。
現状は交渉段階にある模様で、ウィリス氏が提訴に踏み切るなどの情報は入っていない。

ベルヴェデールは2011年12月期決算で、EBITDAが890万ユーロ(約9億円)に達したと発表している。
EBITDAは税引前利益から特別損益、減価償却費などを織り込んだ利益高で、前年は160万ユーロ(約1億6千万円)だった。
よって前年比で5倍以上の伸びを見せていることになる。
しかし、米・通信大手だったワールドコムの経営破綻では、設備投資の不正計上によりEBITDAを水増ししていたことが発覚しており、今回の一件でウィリス氏以外の投資家もベルヴェデールにより詳細な財務状況の開示を求める可能性も考えられる(もっとも、現在においても、ベルヴェデールの他にEBITDAを財務諸表の主要項目として採用する欧州企業は散見される)。

なお、ソビエスキーと同じポーリッシュ・ウオトカで「ベルヴェデール」という商品があるが、こちらはルイヴィトンモエヘネシーが保有するブランドで無関係。


<関連記事>
スキニーガールの成長率は388.3パーセント——米調査会社がスピリッツ・トップ250ブランドを発表(マーケティング・デイリー)
ズブロッカ親会社がジム・ビーム販売権を獲得(ブルームバーグ・ビジネスウィーク)

2012年9月17日月曜日

「ロバート・バーンズ」のマルチヴィンテージ・エディションがリリース――アイル・オブ・アラン蒸留所(ウイスキーマガジン)

アイル・オブ・アラン蒸留所は今月末、スコッチ・ウイスキー「ロバート・バーンズ」のマルチヴィンテージ・エディションをリリースする(元記事によると、再発売となる)。
ロバート・バーンズは18世紀に活動したスコットランドの詩人で、同蒸留所はロバート・バーンズ・ワールド・フェデレーションという団体の協力を得、バーンズの名を冠したシングルモルト、ブレンデッドを生産している。

Arran Distillers Tribute Spirit – Robert Burns Single Malt(ウイスキーマガジン)
http://www.whiskymag.com/news/17651.html

今回リリースされるのはシングルモルトで、バーボン樽とシェリー樽で熟成されたもの。
また、バーボン樽とシェリー樽はそれぞれ熟成年数が異なり(詳細な年数は不明)、無着色の商品となる。
価格は28.99ポンド(約3,700円)。

同蒸留所のジェームズ・マクタガート マスターディスティラーは「美しく円熟味のあるものをつくるため、異なる熟成年数のウイスキーを掛け合わせた。甘くフルーティーでフレーバーも深く、ニート(ストレート)やオンザロック、クラシックなウイスキーカクテルで楽しめるものとなっている」とコメントしている。


<関連記事>
アイルオブアラン、伊勢丹の女性従業員を大使に任命(ドリンクスビジネス)
アイル・オブ・アラン、限定版モルト「イーグル」をリリース(ウイスキーマガジン)

2012年9月13日木曜日

バーン・スチュワートが決算発表――ブナハーブン、ブラックボトルなどのメーカー(ウイスキーマガジン)

スコッチウイスキー・メーカーのバーン・スチュワート・ディスティラーズ(英・スコットランド)は12日、2011年12月期決算を発表した。
売上高=5,740万ポンド(約72億円)、経常利益=690万ポンド(約8億6千万円)と対前年比で増収増益となった。
粗利益ベースでは、コアブランドのみで13パーセント、全体で27パーセントの増益だ。

Burn Stewart Distillers Announce Results(ウイスキーマガジン)
http://www.whiskymag.com/news/17653.html

同社は、グラスゴー近郊のイースト・キルブライドに本社を構え、シングルモルト・ウイスキー「ブナハーブン」やブレンデッド・ウイスキー「ブラックボトル」を生産している。
従業員数は250名だが、台湾支社に35名のスタッフを配置し、ブレンデッド・ウイスキーの分野では同国のマーケットリーダーとなっているという。
他にもバルト海地域やアフリカ・サハラ南部、さらには他社が苦戦を強いられている英・仏・米でも成長を見せている。
一方、ディーンストン蒸留所にビジターセンターを開設するなど、この3年間で合計200万ポンド(約2億5千万円)の投資も継続している。


フレーザー・ソーントン マネージング・ディレクター(写真)は、次のようにコメントしている。
「ニッチマーケットで行なってきた付加価値化や(現地業者などとの)関係構築など、長期戦略で培ってきた我々の実力が明らかになったことで、嬉しく感じている。今後3年をかけて、競争力強化、生産能力向上のために、設備投資を行なっていく」
また、アンドリュー・ミッチェル会長は「この結果は、献身的で激務をこなしてくれた全てのスタッフのお陰であり、彼らに感謝する」と謝意を述べた。


<関連記事>
ディアジオが2012年度の決算発表――ホセクエルボ買収交渉は継続(ロイター他)
「リーマンショック以来、最高の成長」――ペルノリカール決算発表(BBC)

2012年9月12日水曜日

TLDCが初めての商品をリリース――4つのジンを1パックで(スピリッツビジネス)

ザ・ロンドン・ディスティラリー・カンパニー(英、TLDC)は今月末、「テストベッド1・アングロ−アメリカン・ジン」をリリースする。

LONDON DISTILLERY COMPANY RELEASES EXPERIMENTAL TESTBED GINS(スピリッツビジネス)
http://www.thespiritsbusiness.com/2012/09/london-distillery-company-releases-experimental-testbed-gins/

今回は、おそらく初めての商品となることから実験的意味合いを持つと見られ、ボトル4本が1パックとして販売される。
甘草のフレーバーが強い「No.1」、ベルガモットと辛味のある「No.2」、ラベンダーの香りの「No.3」というナンバーが銘打たれたジン3本と、ドライ・ジンがそれぞれ100ミリリットルボトルに詰められる。
メーカー希望小売価格は28ポンド(3,500円)。

TLDC創設者のダレン・ルーク氏は、次のようにコメントしている。
「当社のアンドリュー・マクロード・スミス蒸留担当者が、ジェーソン・グリザンティ氏(Jason Grizzanti、ニューヨーク・ディスティリング・カンパニーなどの経営者)と共につくったジンだ。結果として、『古い世界』と『新しい世界』のコラボレーションになった。(伝統的な)ロンドン・ドライ・スタイル・ジンが、新たなウエスタン・ドライ・ジンにインスパイアされたもの、ということだ」

TLDCは今年、ロンドンに100年ぶりにつくられた蒸留所で、イングランド・ウォルトシャー産の大麦を利用したウイスキーとジンを生産する。
ウイスキーは熟成が必要なため、今後数年間はジンのリリースが続くものと見られる。


<関連記事>
ロンドンに新蒸溜所——年内にも操業開始の意向(ドリンクス・ビジネス) 蒸溜所でもクラウドファンディング——LDC、オンラインで資金調達を行なう(ハーパーズ) シアトルでつくられる焼酎「イーブンスター」(マーサーアイランドレポート)

2012年9月10日月曜日

フォアローゼズ、新ビジターセンターをオープン(ビジネスジャーナルズ)

バーボン・ウイスキー「フォアローゼズ」(米・ケンタッキー州)は10日、新たなビジターセンターをオープンする。
あす11日〜16日にかけて開催される「ケンタッキー・バーボン・フェスティバル」に合わせてのお披露目となる。

フォアローゼズのみならず、週末にケンタッキーの蒸留所を訪れる見学客は増えているという。
こうした状況を鑑みジョン・レアCOOは昨年、元記事のビジネスジャーナルズの取材に「現行のビジターセンターは狭い」と告白していた。
今年に入り9,000平方フィート(約836平方メートル)の用地を取得、オフィススペースをここに移設し、空いた土地にビジターセンター、ショップを開設した。
新設に要した経費は、240万ドル(約1億9000万円)。

オープンに際して行なわれるイベントでは、シングルバレルのバーボンが提供されるという。

Four Roses Distillery to open new visitors center(ビジネスジャーナルズ)
(注:オープン前の7日に制作された記事)


<関連記事>
ウッドフォードリザーブが創業200周年(イグザミナー)
ジム・ビームが新たなビジターセンターを建設——WR買収も正式に発表(クーリエ-ジャーナル.com他)

2012年9月9日日曜日

蒸留所の廃棄物で人道支援――アバディーン大研究者が浄水システムを開発

今年12月から、バングラディッシュのGolaidanga(ゴレイダンガ?)という村で、新開発の浄水システムを利用した給水プロジェクトがスタートする。
このプロジェクトで大きな役割を果たすのが、スコッチ・ウイスキーの蒸留所から廃棄された大麦の「殻」だ。

バングラディッシュは水害が多いため、飲料水に毒物が混入しやすい環境下にある。
世界保健機構によれば、バングラディッシュ国内の1800万人がヒ素汚染された飲料水の利用を強いられているという。

そして、今回のプロジェクトで利用されるのがDramという名の浄水システムだ。
Dramを開発したのは、アバディーン大学(英・スコットランド)のレイ・キャシディー博士とグレイム・パトン教授。
システムの詳細は秘密にされているが、構造そのものは非常に単純だといい、大麦の殻(あるいは、殻が持つ成分?)が毒物と結合することによって、水の浄化が図られるという。
殻はスペイサイドの蒸留所から安価で提供を受けているため、ランニングコストを低減できる。
機器の寿命は25年と長く、また、1時間あたり1000リットルの処理能力を持つ。

バングラディッシュでのプロジェクトの成果によっては、同様にヒ素汚染された水に悩まされる西アフリカでの利用も検討しているという。




<関連記事>
アードベッグ、宇宙へ行く——米企業がISSで実験(STV)

2012年9月7日金曜日

200年以上前のコニャック、240万円で売却――ファンデル・ブントさんのコレクションから(ドリンクスビジネス他)

オランダのコニャックコレクター、ベイ・ファンデル・ブントさんが保有していた1789年蒸留の「A.C.ミュコー」が、19,000ポンド(約240万円)で売却された。
ファンデル・ブントさんはコニャックを中心に5,000本以上のオールドボトルを保有し、世界最大級のコレクションといわれている。
しかし、高齢などを理由にこれらを全て売却することが話題となっていた。

223-YEAR-OLD COGNAC SELLS FOR £19,000(ドリンクスビジネス)

Rare 223-Year-Old Cognac Sells For $30,185(ハフィントンポスト)

ミュコーと同時に1830年蒸留の「レミーマルタン」も12,900ポンド(約160万円)で売却された。
この2本を購入したバイヤーは、匿名とされている。

当初、ファンデル・ブントさんがコレクションの売却を表明した際、一括で売却することを希望していた。
しかし、今回のバイヤーからのオファーを受け、断るにはもったいないと判断し、一部売却に踏み切ったようだ。

ファンデル・ブントさんがコニャックの収集を始めたのは40年前。
同じくコニャックコレクターであった父から「君は酒のコレクションに興味がないようだ。なぜ、価値のあるものに投資しようとしないのだい? 」と問われたことが、きっかけだという。
ファンデル・ブントさんは「コニャックや古いボトルを集めることは、時間もお金もかかる。だが、私が行ってきた中で最高の投資であることが証明された」とコメントした。


【訂正】5月23日の記事でファンデル・ブントさんの年齢を「今年で63歳になる」と記載しましたが、64歳の誤りでした。お詫びして訂正します。


<関連記事>
オランダのコニャック収集家、5,000本のコレクションを売却へ(BBC他)

2012年9月6日木曜日

アードベッグとバルヴェニー、記念ボトルをそれぞれリリース(BBC他)

以前、アードベッグの原酒やチャー済みのオーク材、テルペンという化学物質が国際宇宙ステーションに持ち込まれた、というニュースをお伝えした。
無重力空間でウイスキーがどのように熟成するかを観察するためであるが、この実験を讃えるボトルがアードベッグよりリリースされた。

Whisky space experiment tribute launched(BBC)

名前は「アードベッグ・ガリレオ」(写真)。
マスター・ディスティラーのビル・ラムズデン博士は「実験の結果が出るまで、あと一年ほどかかる。しかし、我々はこの実験を祝い、讃える『ガリレオ』をリリースすることにした」とコメントしている。

アードベッグのオンラインショップでの価格は75ポンド(約9,400円)だが、残念ながら在庫切れとなっている。


一方、バルヴェニーは「ザ・バルヴェニー・フィフティー」をリリースする。

BALVENIE MALT MASTER CREATES £20K SCOTCH(ドリンクスビジネス)

同蒸留所のモルト・マスターである、デイヴィッド・スチュワート氏の在職50周年を記念するもの。
スチュワート氏が就職した1962年蒸留の樽、カスクナンバー”5576”からボトリングされた88本を2万ポンド(約250万円)で販売する。

スチュワート氏は「慎ましいウイスキー男」と評されているという。
その反面、華やかな受賞歴を持ち、2005年にはインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション、英国美食グランプリを受賞している。

今回のリリースに際して、スチュワート氏は「私は50年間、この樽とともにバルヴェニーで過ごしてきた。その間、様々な素晴らしいウイスキーに触れる特権にあずかってきたが、この半世紀を経たユニークな、そして本当に特別なシングルモルトを発見したことに喜びを感じている」とコメントした。


<関連記事>
アードベッグ、宇宙へ行く——米企業がISSで実験(STV) グレンモーレンジ、「アーティン」をリリース——スーパートスカーナの樽で熟成(PRニュースワイア)

2012年9月5日水曜日

カンパリ、ジャマイカのラム・メーカーを買収(ロイター)

伊酒造大手のカンパリは3日、ジャマイカの酒造企業、ラッセル・ド・メルカドを傘下に収めたと発表した。
買収額は4億1470万ドル(約325億円)。
ラッセル・ド・メルカドは「アップルトンエステート」などを生産するラムメーカー。

カンパリは、ラムを使用したリキュール「バルビエリパンチ」のブランドを保有していたが、本格的ラム・ブランドを傘下に収めるのは初めて。
バーボン・ウイスキー「ワイルドターキー」やウオトカ「スカイウオトカ」など米大陸市場で有力なブランドを保有しており、今回の買収は同地域でのブランド力補完、ならびにプレミアムカテゴリーの拡充を図るものと見られる。


Campari buys rum maker Lascelles for $414.7 mln(ロイター)


<関連記事>
ブルイックラディ、レミーコアントロー傘下に――買収完了をレミーコアントローが発表(ムーディレポート)

2012年9月3日月曜日

ブルイックラディ、レミーコアントロー傘下に――買収完了をレミーコアントローが発表(ムーディレポート)

仏酒造大手のレミーコアントローが進めてきたブルイックラディ蒸留所(英・スコットランド)の買収について、これが完了したと3日、発表した。
買収額は4800万ポンドから5800万ポンド(約60〜72億円)に達すると推測される。

ブルイックラディは、英スコットランド・アイラ島に位置するスコッチシングルモルト・ウイスキー蒸留所。
ほとんど操業されていなかった90年代にジム・マッキューワン氏らが買収し、2001年(元記事によれば2000年12月)に独立系蒸留所として再オープンした。
今年7月にレミーコアントローによる買収交渉が明るみに出、同月下旬には両社が合意に達したと伝えられていた。

Rémy Cointreau completes acquisition of Bruichladdich single malt(ムーディレポート)


<関連記事>
レミーコアントロー、ブルイックラディを買収へ(ロイター)

「リーマンショック以来、最高の成長」――ペルノリカール決算発表(BBC)

パリに所在するペルノリ
カール本社
仏酒造大手のペルノリカールは8月30日、2012年6月期決算を発表した。
売上高は82億ユーロ(約8,065億円)、純利益は12億ユーロ(約1,180億円)で、それぞれ前期比を8パーセント、10パーセント上回っており、増収増益となった。

Pernod Ricard boosted by booming whisky sales(BBC)

同社のピエール・プランゲCEOは「2008年の危機(リーマンショック)以来、最高の成長を示すことができた。これは常に行なっている、ブランド、イノベーション、プレミアミゼーション、営業地域拡大といった戦略がなし得た結果である」とコメントした。

同23日に決算発表をしたディアジオ(英)と同様、欧州地域の売上が芳しくない反面、新興国地域では好調を維持している。
またブランド毎の売上前年比は、グレンリヴェットが19パーセント増、シーバスリーガルが11パーセント増と、二桁成長を記録した。


※これまで、同社CEOを「ピエール・プリングエ」としてきましたが、より原語の発音に近い「ピエール・プランゲ」と表記します。


<関連記事>
ディアジオが2012年度の決算発表――ホセクエルボ買収交渉は継続(ロイター他)
パトリック・リカールさん死去――ペルノリカール元会長、67歳(BBC他)
ペルノリカール、オールボーを売却——韓国ではハイトジンロを買収(ドリンクスビジネス)