WSJ—ワールドスピリッツジャーナル

2012年7月17日火曜日

ホワイト&マッカイに罰金9千ポンドの行政処分——フーゼル油の漏洩で（スコッツマン）

ホワイト&マッカイ社が
販売する「ホワイト&マ
ッカイ13年」

スコットランド環境保護庁（SEPA）は16日、スコッチブレンデッドウイスキーを生産するホワイト&マッカイ社が水環境規則に違反したとして、罰金9千ポンド（約110万円）の行政処分を科すと発表した。
同社のインヴァーゴードン工場よりフーゼル油（モルトやグレーンを発酵させる際に発生する油）が漏洩したことによるもの。

Whyte and Mackay fined £9,000 over oil leak（スコッツマン）

http://www.scotsman.com/news/environment/whyte-and-mackay-fined-9-000-over-oil-leak-1-2414903

漏洩が発覚したのは昨年8月で、SEPAの職員が発見した。

2万リットルのフーゼル油が漏洩しており、近隣のクロマーティ・ファースという入り江に流出したとみられる。

クロマーティ・ファースはミサゴやオオハクチョウ、ハイイロガンといった鳥類の生息地で環境への影響が懸念されたが、スコットランド検察庁のクレイグ・ハリス自然環境ユニット長によると「不幸中の幸いにも、環境への影響は最小限に留められた」という。

SEPAはフーゼル油の貯蔵タンクと漏洩防止壁の点検・メンテナンスを十分に行なっていれば起こらなかったことであると指摘しており、前出のハリス・ユニット長も「発見が遅れ、鳥類の繁殖期まで漏洩が続いていれば、深刻な事態になっていたと思う」とコメントしている。

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2012年7月14日土曜日

ペルノリカール、オールボーを売却——韓国ではハイトジンロを買収（ドリンクスビジネス）

仏酒造大手のペルノリカールは13日、アクアヴィット「オールボー」（写真）など4ブランドをArcus-Gruppen（アークスグルッペン？／ノルウェー）に売却すると発表した。
売却額は1億300万ユーロ（約100億円）。

PERNOD DITCHES MINOR BRANDS（ドリンクスビジネス）

http://www.thedrinksbusiness.com/2012/07/pernod-ditches-minor-brand s/

アクアヴィットはジャガイモを原料としたスピリッツで、主に北欧で生産される。
オールボーはデンマークを代表するアクアヴィット・ブランドであり、一方、Arcusはノルウェーの代表的アクアヴィット・ブランド「リニエ」を傘下に収める。

なおペルノリカールは、2012／13年決算期を終えるまで、オールボーの販売を継続する方針。

また、元記事では1ヶ月前、ペルノリカールがハイトジンロ（韓国、ジンロ）の株式を4800万ユーロ（約47億円）で取得、ジンロの社名をペルノリカール・コリアに改めたことも伝えている。
今後も欧米の酒造大手がアジア、新興国に比重を移す傾向は続きそうだ。

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2012年7月11日水曜日

ニューヨークの蒸溜所がつくるジン・リキュール（カクテル・エンスージアスト）

当サイトで以前、ニューヨーク市内に数多くの蒸溜所があるという事実をお伝えした。
その中のひとつ、ブルックリン区のグリーンフック・ジンスミスズ蒸溜所（グリーンフック）はジン・リキュール「ビーチプラム」を生産・販売する。

ビーチプラムはスローやダムソンの近親となるスモモの一種で、砂地に育つという。

デリケートな植物で完全に成育するまで2年ほどかかることから、グリーンフックはニューヨークの協力会社2社にビーチプラムの栽培を委託している。

摘み取られたビーチプラムはグリーンフックのフラッグシップである「アメリカン・ドライ・ジン」に漬けられる。

生産のプロセスには6〜9ヶ月の時間が費やされ、また天然のサトウキビ以外の添加物は使用されない。

なお、グリーンフックのホームページに販売契約を結んでいるオンラインストアへのリンクが貼られているので、興味を持たれた方はご覧いただきたい。

GREENHOOK GINSMITHS INTRODUCES BEACH PLUM GIN LIQUEUR（カクテル・エンスージアスト）

http://cocktailenthusiast.com/2012/07/10/greenhook-ginsmiths-introduces-beach-plum-gin-liqueur/

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2012年7月10日火曜日

ビーフィーターが限定ボトルをリリース（ハーパーズ他）

ペルノリカール（仏）が販売するジン「ビーフィーター」が、限定版「インサイド・ロンドン・ボトル」をリリースした。
アルコール40%で、価格は16.89ポンド（約2,000円）。
テスコなど、ロンドン市内の小売店で販売される。

Beefeater rolls out celebratory Inside London bottle（ハーパーズ）

http://www.harpers.co.uk/news/news-headlines/12482-beefeater-rolls-out-celebratory-inside-london-bottle-.html

Beefeater Inside London（パッケージングワールド／ボトルの画像あり）

http://www.packagingoftheworld.com/2012/07/beefeater-inside-london.html

通常版とは異なり、近衛兵はシルエットのみ描き、全体的に赤を基調としたボトルになっているのが特徴。

これはロンドンのクリエイティブカルチャーを表しているという。

ペルノリカールのアダム・ボイタ　マーケティング・マネージャーは「ロンドンの古典的でシックな豪華さと奇抜さを合わせたもので、ロンドンでの情熱を記念するものとなるだろう」と述べた。

以上のコメントから、ロンドンオリンピックを意識しての限定版リリースと思われる。

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