2014年6月18日水曜日

ディアジオのバーボン蒸留所計画に暗雲ーーバーボントレイル参加へ向け住民投票の可能性(ウェーブ3)

 英酒造大手ディアジオは、米・ケンタッキー州シェルビー郡にバーボン・ウイスキー生産のための蒸留所を建設する。すでに、同郡目的別地域指定計画委員会がディアジオの計画を承認しており、蒸留所見学ツアー「ケンタッキーバーボントレイル」にも参加予定だ。しかし、バーボントレイル参加には住民投票により郡のアルコール関連法令改正が必要となり、前途に暗雲が漂っている。

 元記事に「シェルビービルでは、レストラン、ゴルフコース建設の場合は住民投票が必要とされないが、蒸留所はこの規定の抜け穴となっている」とあることから、観光関連施設・サービスを新設する場合には、原則的に住民投票が必要であるものとみられる。同郡法務責任者のハート・メギベン氏は、建設に同意する有権者の記名嘆願書が住民投票のスタートで、嘆願書が規定に則って有効なものとなれば11月にも住民投票が実施される、とコメントしている。

 新蒸留所の面積は、300エーカー(約1.2平方キロメートル)に上る(東京・築地市場の建物延べ床面積=0.28平方キロメートル、ユニバーサルスタジオジャパンの総面積=0.54平方キロメートル)。ディアジオは、バーボン・ウイスキーのブランドを「ブレット」しか保有しておらず、カテゴリー補強への意志が鮮明に表れている。

Planned distillery won't be on Bourbon Trail unless voters pass referendum(ウェーブ3)



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