2013年6月19日水曜日

世界で最もジンを飲むのはフィリピン人――IWSRがスピリッツ消費動向を発表(ラプラー)

 酒類業界の市場調査を行なう企業、インターナショナル・ワイン&スピリッツ・リサーチ(IWSR、英)は、世界のスピリッツ消費動向を発表した。スピリッツ各種の消費量も公表されているが、意外にも、ジンの一人当たり消費量が最も多い国はフィリピンだという。

Filipinos are world's biggest gin drinkers(ラプラー)
http://www.rappler.com/business/industries/176-food-and-beverage/31582-filipinos-are-biggest-gin-drinkers

 発表によると、フィリピンのジン一人当たり年間消費量は1.4リットル。ジンと縁の深いオランダ、英国はそれぞれ0.8リットル、0.4リットルで、フィリピンに次ぐ消費量を誇るスロバキアは1.2リットルだった。

 ただ、フィリピンで消費されるのは「ビーフィーター」や「タンカレー」などといったグローバル・ブランドではなく、ローカル・ブランドが多いという。たとえば、1834年に販売開始という歴史を持つ同国のジン「ジュネルヴァサンミゲル」は昨年、2380万ケースを出荷した。元記事には明記されていないが一般的な1ケース=9リットルで換算すると、2億1420万リットルを出荷したことになる。今回、IWSRは世界全体のジン消費量が4億4000万リットルと発表しており、出荷量と消費量の違いを考慮する必要があるとはいえ、世界シェアの半分近くをジュネルヴァサンミゲルによって占められていると考えることもできる。

 またフィリピンは、ラムの一人当たり消費量も1.4リットルで、世界3位となっている。首位のキューバが4.9リットル、2位のドミニカ共和国が3.3リットルと中米国が突出して高く、一方で4位以下は全て年間1リットル未満の消費量だった。

 なお、スピリッツ全体の世界年間消費量は74億4000万リットルで、このうち44億4000万リットルをウオトカ(ウォッカ)が占める。さらに、その半数近い約20億リットルがロシアにおいて消費されているという。


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