2014年5月22日木曜日

ウオトカ「アワー/デトロイト」、5人の女性スタッフにより生産開始――ペルノリカール展開のローカルブランド(クレインズデトロイトビジネス)

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アワー/デトロイトの蒸留所建屋
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 ペルノリカール(仏)は、ウオトカ(ウォッカ)「アワー/デトロイト(Our/Detroit)」の生産を米・デトロイトで開始する。現在展開している「アワー/ウオトカ」シリーズの新商品。同シリーズは、世界各地にマイクロディスティラリー(小規模蒸留所)を設けウオトカを生産するというもので、2年前に独で「アワー/ベルリン」がリリース。どの蒸留所も同一のレシピで生産するが、原料は各地のものを使用するためフレーバーに違いがでることを特徴としている。

 アワー/デトロイトに携わる5人のスタッフは全て女性。プロジェクトを立ち上げたケート・ボーディン(Kate Bordine)氏はペルノリカールの社員ではなく、デトロイトにあるコワーキングスペースやワークショップ運営を行う団体の代表で、地元を知る人物だ。ベルリンを旅行した際、アワー/ベルリンに触れ「クリエイティブで楽しく革新的、そしてグローバル企業が各地に根付いて行うというこのプロジェクトに、私は恋に落ちた」という。

 サラ・アルドリッジ氏は、地元の飲食店「マーキュリー・バーガー・バー」で働いた経験を持ち、さらに植樹などを行う環境保護団体にも携わっていることから原料調達を担当。ブランディ・キーラー氏はNPOへの資金調達や配分を行う「ユナイテッドウェイ」でヴィジュアルコンテンツの構築を担当する人物で、アワー/デトロイトではブランディング、マーケティングを行う。ジーン−マリー・モリッシュ氏は24歳という若さながらディスティラリーマネージャーに、リン・サヴィーノ氏は食品・ワインの販社で営業を行っていることからアワー/デトロイトでも営業を担当する。

 蒸留所はデトロイト市バグリーストリート2545番地に位置し、かつては「バグリービリヤードセンター」「バグリーフードセンター」だった場所。40人収容可能なテイスティングルームも設け、蒸留所内のツアーも実施する予定だ。ペルノリカールは、これら蒸留所の改築やその他の費用に60万ドル(約6100万円)を投じている。

 6月2週目には試験的に最初の蒸留を行う予定。また、商品は1パイントボトルを16.99ドル(約1700円)で販売する。ディスティラリーマネージャーのモリッシュ氏によると、週に200ガロン(ボトルにして1600本)の生産を目標としているという。

Women team up to give vodka a Detroit flavor(クレインズデトロイトビジネス)


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