2014年5月10日土曜日

グランツ社とNZウイスキー、「ダブルウッド」の商標めぐり対立(スタッフ)

 ウィリアムグラント&サンズ(英スコットランド、グランツ社)は、シングルモルト・ウイスキー「バルヴェニー・ダブルウッド(写真左上)」の商標権を侵害したとして、ニュージーランドウイスキー(NZウイスキー)に対し法的措置をとる方針だ。NZウイスキーもシングルモルトのラインナップに「ダブルウッド(写真右下)」の名称を持つ商品があるため。NZウイスキーはこれを受け、「商標によって混同する恐れはない」と争う構えを見せている。

 「ダブルウッド」という名称について、グランツ社は(おそらく英国で)商標登録する一方、NZウイスキーは登録していない。ダブルウッドを「ウイスキーの(生産)スタイルに関する専門用語であると考えたため(グレッグ・ラムゼイ・NZウイスキー代表)」だ。また、バルヴェニーのものはラベルやパッケージが白を基調としているのに対し、NZウイスキーのパッケージは黒地をベースにニュージーランドの地図が大きく描かれている。この点からもラムゼイ代表は「混同するものではない」としている。
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 さらにNZウイスキーは、同社のダブルウッドがサンフランシスコ・スピリッツ・コンペティションでシルバーメダルを受賞した後にグランツ社が商標登録した、と主張している。

 双方の代理人は話し合いを進めており、争うだけでなく和解の可能性も探っている模様だ。

Whisky double trouble(スタッフ)


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