2012年1月31日火曜日

まがいものウオトカに注意!失明する危険性も(BBC他)

密造された偽ウオトカ(ウォッカ)で視力喪失——BBCの番組「インサイド・アウト」で放送された内容が、英国内で反響を呼んでいる。

'Fake vodka could have blinded me'(BBC)
Student almost blinded by bottle of bootleg vodka(デイリー・ミラー)
 http://www.mirror.co.uk/news/top-stories/2012/01/30/student-almost-blinded-by-bottle-of-bootleg-vodka-115875-23727791/

シェフィールド大学に通うローレン・プラッツさん(21)は5.99ポンド(約700円)という廉価なウオトカボトルを見つけた。
「それを飲んだら失明するぞ」
警告する店員の言葉も、そのときは冗談だと思い笑って受け流したという。
しかし、そのウオトカをボトルの3分の1ほどレモネードで割って飲んだ後、彼女は2日間、ベッドから出ることができなかった。
「ひどい偏頭痛と目のかすみに悩まされました。二日目には、もう良くなることはないんじゃないか、と思いました」

彼女が飲んでいたものは、実はメタノールだった。
メタノールを飲用すれば、目の神経や網膜が破壊される。
アルコールがないからといってメタノールを飲んだ人間が失明したという事例は、以前から多く存在しているほどだ。
彼女の場合なんとか失明は免れたが、今でも視界はぼやけて見え、時折、周囲が見えなくなることもあるという。
また、彼女の通うシェフィールド大学によると、同様に偽ウオトカを飲んだと思われる学生が記憶障害に冒されている、という情報も入っている。

こうした偽ウオトカは英国内で密造されている場合もあるし、国外でつくられたものが密輸入されている場合もある。
昨年7月にリンカンシャー州ボストンで死者を出した工場の爆発事故後には、警察が敷地内で偽ウオトカをつくるためのプラントを発見しており、また、貿易管理事務所は毎週、密造・密輸アルコールの摘発を行なっている。
そして、これらの密造酒から生み出される利益は、ギャングなど反社会的集団の懐に入っている。


第二次大戦直後の頃はともかく、近年の日本でこうした事例が目立つことはない。
ただ、数十年前——筆者は録画されたものを見たので、正確にいつのものかは分からないが——にNHKが制作した暴力団の特集では、一度空になったウイスキーボトルに粗製ウイスキーを詰め、再びキャップを締めて販売する、という手法が明らかにされていた。
こうしたボトルは暴力団の息がかかった居酒屋、スナックなどに卸され、その利益は暴力団が得ている、という内容だったと記憶している。

これは酒に限った話ではないと思うが、口の中に入れるものはやはり、信頼できる店で入手すべきだろう。

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