2012年5月12日土曜日

傷痍軍人の登山隊、エベレスト登頂を断念——スポンサーはグレンフィディック(テレグラフ)

昨日お伝えした、英国の傷痍軍人たちによるエベレスト頂上へのアタックは、温暖な気候から種々の危険が懸念されたため、登頂が断念された。
この登山は、シングルモルト・ウイスキー「グレンフィディック」がスポンサーとなり、頂上でグレンフィディックをテイスティングする、という計画が立てられていた。

Walking with the Wounded inspires pioneering spirit(テレグラフ)

Martin Hewitt
リーダーのヒューイット大尉(登山隊
の公式ホームページより)
登山隊は5名で構成された。
リーダーであるマーティン・ヒューイット大尉は、アフガニスタンでの銃撃戦で右腕が麻痺。
その後、世界8位の標高であるヒマラヤのマナスルに身体障害者として初めて登頂に成功した。
「(エベレストの気候は)あまりに死の危険が大きかった(同大尉)」
10ヶ月間の準備を経て登頂に挑んだが、残念ながら天気が味方をしてくれなかった。
温暖な気候は「死のトラップ」と呼ばれており、雪崩や氷塊・岩石の崩落などの危険があるという。

ヘンリー英王子は登頂断念のニュースに際し、滞在中のワシントンから次のようにメッセージを送った。
「異常に温暖な気候から登頂を断念しなければならなくなったことに対し、残念に感じている。しかし、彼らが頂上を目指した事実は驚くべきことであることに変わりない」
また、グレンフィディックを生産するウィリアム・グラント&サンズ(英)のチャールズ・ゴードン副会長は「『登る(climb)』ことは止めたけれど、『上る(rise)』ことは終わらない」と登山隊を激励した。


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