2012年5月8日火曜日

多くの蒸溜所を抱える街、ニューヨーク(CBS)

筆者も初めて知ったが、米・ニューヨーク市内には26の蒸溜所がある。
同市におけるスピリッツ産業の歴史は古いというが、2007年にファーム・ディスティラリー法(州法)が公布、後に施行されたことにより、数の増加に拍車がかかった。
蒸溜免許税を年間5万ドルから1万5千ドルに引き下げる、という法律だったためだ。
「(同法の施行で)この種のビジネスに、より容易にアクセスできるようになった」と話すのはニューヨーク・ディスティリング・カンパニーのアレン・カッツ副社長。
同社は昨年12月にブルックリン区で創業したばかりだ。

Distilleries In New York Becoming More Common After Licensing Fee Cut(CBS)

ニューヨーク・ディスティリング・カンパニーが持つポットスティルはドイツ製だが、他の設備は全てお手製だという。
ここで2種類のジンとウイスキーを生産する。

一方、同じブルックリン区に所在するインダストリー・シティ蒸留所はてん菜糖を原料としたウオトカ(ウォッカ)を生産する。
「週に200〜250本、ボトリングしている。蒸溜はアルコール95.6%に精製した後、40%になるまで加水し、販売する」と説明するのは同社のピーター・サイモン氏。

26の蒸溜所のうち、上記2社を含む12の蒸溜所がブルックリン区にある。
ほか、13の蒸溜所はマンハッタン区、残る1つはブロンクス区にあるというから、まさにニューヨークのど真ん中で日々、スピリッツがつくられているのだ。


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