2013年3月24日日曜日

ベンリアック、グレングラッソ蒸留所を買収(スコッツマン)

Glenglassaugh Tours スコッチ・ウイスキーを生産するベンリアックは22日、グレングラッソ蒸留所(写真)を買収したと発表した。買収額は不明だが、昨年3月、ベンリアックはロイヤルバンクオブスコットランドより2700万ポンド(約39億円)を、事業拡大目的で資金調達している。この際、ビリー・ウォーカー・マスターブレンダーは新たに蒸留所を買収すると明言していた。

Glenglassaugh whisky distillers bought by BenRiach(スコッツマン)
http://www.scotsman.com/business/food-drink-and-agriculture/glenglassaugh-whisky-distillers-bought-by-benriach-1-2853026

 グレングラッソは1875年に創立。一度、閉鎖を経た後、2009年にルミエールホールディングスという企業が再オープンさせた。年間110万リットルの生産能力を持つ。

 一方、ベンリアックは1972年の生産再開以降、シーバスブラザーズの傘下にあったが、2004年にウォーカー・マスターブレンダーらが設立した「ザ・ベンリアック・ディスティラリー・カンパニー」が買収。2008年にはグレンドロナック蒸留所も取得している。ベンリアック蒸留所自体はマレイ州(スペイサイド地域)に所在するが、本社機能を持つオフィスをエジンバラに構えている。

 ウォーカー・マスターブレンダーは次のようにコメントする。
「5年前、我々がグレンドロナックを買収したことで、世界中のウイスキー愛好家に驚きと喜びを与えた。今回も、同様のポジティブな効果を持つと確信している。名声と歴史を持つハイランド・シングルモルトであるグレングラッソを買収でき、本当に嬉しく感じている。スコッチ・ウイスキーが黄金時代を迎えているということも、良いタイミングだ。ハイエンド・ブランドに対する空前の需要が台湾、スカンジナビア、米国、中国、インド、ロシア、中東、南アフリカ、南米で生まれている。グレングラッソもこれらのマーケットで紹介されることだろう」

 また、グレングラッソのスチュアート・ニッカーソン・マネージングディレクターは「スコットランド人の手に戻るのは素晴らしいこと」とベンリアックによる蒸留所取得を歓迎した。


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