2013年3月1日金曜日

シーバス、下水道へウイスキー排出のミス――周辺環境への影響は無し(BBC他)

Ballantine’s Finest ペルノリカール(仏)傘下の酒造企業シーバスブラザーズ(英スコットランド、以下「シーバス」)は、ウイスキーを下水道に排出していたと発表した。同工場はブレンデッド・ウイスキー「バランタイン」(写真)のボトリングを行なっている。従業員が工場内の清掃を行なう中、本来は汚水を下水道に流すところ、誤って数千リットルのウイスキーを流してしまったという。当地で水道を管理する企業、スコティッシュウォーターの従業員は、下水処理場内が強烈な匂いに包まれたと述べている。

Thousands of litres of whisky flushed down drain in Dumbarton(BBC)
Whisky galore... down the drain: Thousands of litres of drink thrown away in bottling plant blunder(メール)
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2286317/Chivas-Brothers-Whisky-galore--drain-Thousands-litres-spirit-thrown-away-bottling-plant-mix-up.html

 バランタインは世界2位の販売量を誇るブランド(ソース=元記事)で、同工場も600人の従業員を雇用している。シーバスは「スピリッツが下水処理場へ向けて放たれてしまった。リーヴェン川など地域の河川には流れ出していない。我々はスコティッシュウォーターや関係当局に通報した」という声明を発表し、現在のところ環境被害は起きていないことを説明する。また元記事では、火曜日夜勤を当番とする従業員のミスであることを伝えているが、なぜウイスキーと汚水を間違えてしまったのかは今のところ分かっていない。

 スコティッシュウォーター広報によると「乾燥、寒冷という気候の中で、大量のアルコールを下水道ネットワークに放出することは、水処理プロセスにおいて(本来とは)逆の影響を与えてしまう」といい、下水処理場でのモニタリングを継続している。

 元記事である「メール」のコメント欄には、「スコットランドにとって暗黒の日だ」「もったいない」という嘆きのほか、「笑いが止まらない」と嘲る声も挙がっている。


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