2013年1月18日金曜日

レミーコアントロー、第3四半期決算を発表――旧正月の悪影響は予想以下?前年同期比微増に(ブルームバーグ他)

 仏酒造大手レミーコアントローは17日、第3四半期決算(2012年10月〜12月期)を発表した。単体の売上は3億6860万ユーロ(約444億円、前年同期比0.5%増)、連結で9億6440万ユーロ(約1161億円、同7.9%増)となった。

Remy Cognac Sales Unexpectedly Increase on Asia, U.S. Demand(ブルームバーグ)
UPDATE 1-Remy Cointreau third quarter sales growth slows(ロイター)
http://www.reuters.com/article/2013/01/17/remycointreau-sales-idUSL6N0AM1R120130117

 元々、今発表前は業績の伸びを期待されていなかった。同社はコニャック「レミーコアントロー」を中核ブランドとして擁するが、中国でコニャックの需要が増える旧正月が、今年は新暦の2月10日となっている。そのため、旧正月商戦の開始時期が昨年(2012年の旧正月は1月23日)より遅れることから、第3四半期に影響が出ると見られていた。事実、第1四半期、第2四半期売上の前年同期比がそれぞれ24.4%増、5.3%増であり、ロイターも記事タイトルに「成長が鈍化(growth slows)」という表現を使っている。

 しかしブルームバーグが発表前、アナリスト12人に取材したところ、前年同期比0.6%減という予測になったという。観測を超える業績を示していることから、旧正月と重なる第4四半期、ならびに2012/2013年度の通期決算では好業績が期待される。

 また市場も発表に好感を見せ、17日のユーロネクスト・パリでの同社株価終値は、前日比で3.9%高い91.83ユーロ(約11079円)となった。同社株は直近12ヶ月間で38%上昇している。

※記事中にある前年同期比の数値はレミコアントロー発表、ならびに元記事による実質ベースのもの


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