2013年1月31日木曜日

「伝統的なスピリッツからフレーバー商品に人気移る」――米調査企業が飲食店内注文動向を分析(ハフィントンポスト)

 米調査企業「レストランサイエンセズ」は2011年〜2012年、同国内に所在するレストラン、バー、ナイトクラブでの消費者の注文動向を調査・分析し、「ラム、ジン、テキーラの注文量が減少している」と結論づけた。

Rum, Gin And Tequila Are Losing Popularity, Says Market Research(ハフィントンポスト)
http://www.huffingtonpost.com/2013/01/30/rum-gin-tequila-losing-popularity_n_2583459.html

 調査した注文数は2500万件におよび、ラム=3.89%、ジン=2.6%、テキーラ=2.28%、それぞれ減少しているという。対して需要が高まっているカテゴリーは、フレーバード・ウオトカ(ウォッカ)が3.04%のシェアを獲得。また、ディジェスティフ(食後酒、※)=1.48%、アイリッシュ・ウイスキー=0.98%の増加を見せている。

 これらの結果に対し、同社のチャック・エリス社長は「消費者はラム、ジン、テキーラといった伝統的なスピリッツから、ディジェスティフ、ブレンデッド・ウイスキー、フレーバード・ウオトカ、フレーバード・ラムへと移るという動向を見せている」と、プレスリリースで結論を述べた。

 ただ、元記事のハフィントンポストは「この結果はフロックで、そうでなければ米国人はスタンダードなスピリッツに飽きているということだろうか? 」と疑問を呈する。そして、同社のテリー・ダンケル副社長(製品・サービス分野担当)に同じ疑問をぶつけたところ、以下のような回答を受けたという。
「生産者は、実際にフレーバー商品の生産を拡大している。利益を伸ばせることが分かっているからだ。そうなることで(消費者の)味覚も変わってきていると思う」

※ディジェスティフは、食後酒に該当する、スピリッツからカクテルまで様々な種類のものを指す言葉だが、今回の調査では何を指しているか明らかになっておらず、同社が販売するレポート等に記載するものと思われる。

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