2012年2月17日金曜日

ロッキー山脈の湧き水からつくられたスピリッツ「スプリング44」(coloradoan.com)

米国におけるウオトカ(ウォッカ)の市場規模は、34億ドル(約2,700億円)に達する。
しかし、そのうち98パーセントは輸入に頼っているという。
ラヴランド蒸留所(米・コロラド州)創立者の一人、ジェフ・リンダウア氏は「我々のつくった『スプリング44』は、この市場に必ずや影響を与えるだろう」と語る。

Loveland distillery to begin producing locally(coloradoan.com)

スプリング44は現在、3種のスピリッツ
をリリースしている。左からウオトカ、
ハニー・ウオトカ、ジン。
スプリング44の売りは、ロッキー山脈の標高2766メートルで湧く水を使っていることだ。
この水を用いてウオトカやジン、そして蜂蜜と混ぜ合わせた「ハニー・ウオトカ」という独特の商品がつくられる。
「ロッキー山脈の湧き水は、地球上で最も蒸留に適した水だ」とリンダウア氏は自信を示す。

ラヴランド蒸留所は、スカイテルというIT・通信企業でCEOを務めたリンダウア氏とラス・ウォール氏、ジェフ・マクファイル氏の3名によって創設された。
さらに現在は、ビール醸造のクアーズでCFOを務めたティム・ウルフ氏も経営陣に加わっている。
およそ650平方メートルの敷地を持つが、3月に一部が操業開始で本格的な運用はまだこれから。
現在はオレゴン州にある蒸留所に生産を委託している。




ブラジルやインドなど新興国のアルコール消費量が増えていることは既報の通りだが、反対に欧米諸国は減少する傾向を示している。
その一方で、プレミアムウオトカなど高付加価値商品は雨後の筍のごとく、リリースされている。
米国ではアパレルブランド「エド・ハーディー」がリリースしたウオトカや、「パトロン」というスピリッツブランドがセレブリティの間で人気だ。
「スプリング44」のようなオーガニックな性質を持つスピリッツも、今後、増えていくことが予想される。

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