2012年2月8日水曜日

ジョニーウォーカーもダイヤモンド・ジュビリーを祝う——利益は奨学金団体などに寄付(デイリー・メール他)

6日のWSJで、ゴードン&マクファイルが英女王即位60周年を記念して、グレングラント60年をリリースしたことをお伝えした。
そして今度は、ジョン・ウォーカー&サンズが即位60周年記念のブレンデッドウイスキーをリリースする。


Cheers, Your Majesty: The £100,000-a-bottle Jubilee whisky that has been maturing for the Queen’s 60 years on the throne
(デイリー・メール)
 http://www.dailymail.co.uk/news/article-2097590/Diamond-Jubilee--100k-bottle-whisky-maturing-Queens-60-years.html#ixzz1lhpjjJSX


JOHN WALKER & SONS CELEBRATES 60 YEARS OF HER MAJESTY
(ウイスキーマガジン)

Whisky distillers mark Queen's Diamond Jubilee with £100,000 60-year-old malt
(デイリー・ミラー)

ジョン・ウォーカー&サンズはディアジオグループの一社で、ロイヤルワラント(王室御用達)ブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」を製造している。
ただ今回のブレンデッドに関しては、「ジョニーウォーカー」のラベルは貼られず、「ダイヤモンド・ジュビリー・バイ・ジョン・ウォーカー&サンズ」というタイトルになるようだ。

手がけたのは同社マスターブレンダーのジム・ビバリッジ氏。
「このブレンドは特別なものであるが、このボトルに関わった職人たちもまた、特別である」と氏は語る。
「職人」というのは、ウイスキー職人だけを指すわけではない。
今回使用されるクリスタルデカンタ(写真右)や包装される木箱の製作に関わったのは、エリザベス女王奨学金(QEST)というプログラムが生み出した職人たちだ。
QESTは英国の職人たちを育成する奨学金で、1990年にロイヤルワラントホルダー協会150周年と、エリザベス1世皇太后90歳の誕生日を機に創設された。
給付資格に年齢やキャリアは不問で、これまで助成を受けた職人は242名。

今回のブレンデッドは60+1本、リリースされる。
市場に出回る60本と、女王本人に1本が献上される、ということだ。
そして前者60本で生み出される利益は、QESTやその他の慈善団体に寄付される。

価格は10万ポンド(約 1,200万円)。





The decanting process marked the final stage in the project which began 60 years ago
余談になるが、今回の元記事(デイリー・メール)の中にあった写真について。
件のクリスタルボトルにウイスキーを注入する若いブレンダー。
後ろでそれを見ているのが、記事の中に登場したビバリッジ氏だ。
ビバリッジ氏はとても優しそうな顔立ちをしているのだが、こうやって見ている姿は正直言って、怖い。
こういう人は、怒らせると怖いのが世の常だ。

少し見ただけではなんでもない写真なのだが、妙に印象に残った。

0 件のコメント:

コメントを投稿