2013年2月3日日曜日

ビーム、2012年度決算を発表(ロイター他)

 米酒造大手ビームは1日、2012年度(同年1〜12月)決算を発表した。

 売上高=24億6590万ドル(税抜、約2260億円)で前年比6.7%増、営業利益=5億7590万ドル(約530億円)で同45.6%増だった。ホリデーシーズンの集中的な広告戦略のため、広告・マーケティング費用が前年比1割程度増加したものの、2011年度はフォーチュンブランズからの分離費用が発生したため、営業利益が大幅に増加した。純利益は前年比58%減の3億8240万ドル(約350億円)となったが、こちらも前年度、分離にともなう廃止事業収益を計上したことにより大幅な減少となっている。

 地域別で見ると、北米=8%、欧州・中東・アフリカ=4%と売上が上昇した反面、アジア太平洋と南米の売上はそれぞれ2%減少した。詳細は明らかになっていないが昨年11月、インド事業での会計処理が米連邦海外腐敗行為防止法(FCPA)に違反しかねない問題が起き、同国での売上、利益は3%減少しているという。すでに是正措置がなされ、事業継続への障害は発生していない模様。FCPAは米国人による外国公務員への贈賄などを禁じた法律で、インド公務員、公的機関等への支出が会計監査上で問題となったものと思われる。

 マシュー・シャトックCEOは決算発表について「投資の拡大により、よりよい結果を残せたことを我々は喜んでいる。投資と強い財務体質によって、長期的な成長を継続できると確信している」とコメントした。

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