2013年2月27日水曜日

ディアジオ、大麦調達に「バイ・スコティッシュ」の方針――「可能な限りスコットランド産を購入」と同社幹部(スコッツマン)

 英酒造大手ディアジオは21日、モルトの原料となる大麦について、可能な限りスコットランド産のものを調達していく方針を示した。同社のアンディ・ロバーツ調達担当ディレクターが、農協的性格を持つスコットランド企業、スコティッシュアグロノミーのメンバーに明らかにしたもの。

Diageo’s ‘buy Scottish’ pledge(スコッツマン)

 モルト・大麦はスコッチ・ウイスキーの主原料。スコッチ・ウイスキーは、新興国を中心に世界的需要が高まっている反面、スコットランド産大麦のみでは供給が間に合わなくなる可能性が懸念されている。またディアジオも現在、28のスコッチ・ウイスキー蒸留所を所有しているが(ソース=元記事)、需要に対応するため2つの大規模蒸留所を新たに建設することを、昨年発表している。

 ロバーツ・ディレクターは「ウイスキー・マーケットは毎年、5〜10%成長している。もし、この状況下でもスコットランドが大麦を供給できるならば、我々はそれを購入する」と明言した。

 一方、スコティッシュアグロノミーのメンバーからロバーツ・ディレクターに対し「スコットランドの大麦が不足する反面、イングランドではビール向け、備蓄向けの大麦需要が減少している。イングランド産のものを購入・使用するということはないのか? 」という質問が挙がったという。ロバーツ・ディレクターはこれに「必要量の確保ができないという不安が払拭されない場合は、『サードパーティー』から購入する」と、需給バランスによってはスコットランド産以外のものも調達する可能性も認めた。


<関連記事>
スコッチ・ウイスキーに新たな問題――モルト・大麦の輸入を巡る対立が表面化(スコッツマン)

0 件のコメント:

コメントを投稿