2013年2月13日水曜日

ロシアのウオトカ工場、創立記念モニュメントを撤去――アルコール広告禁止法の抵触避け(スピリッツビジネス他)

 ロシアのウオトカ(ウォッカ)工場に立つモニュメントがこの度、撤去された。モニュメントはグラソフスキー(Glazovskiy)という工場が創立100周年を記念して、13年前につくったもの。昨年、同国ではアルコール広告を禁止する法律が成立し、これに抵触することを恐れたのが撤去の理由だ。

RUSSIAN ALCOHOL AD BAN FORCES REMOVAL OF VODKA MONUMENT(スピリッツビジネス)
Russian alcohol crackdown topples monument to vodka(タイムズオブインディア/撤去前のモニュメント画像あり)
http://timesofindia.indiatimes.com/world/mad-mad-world/Russian-alcohol-crackdown-topples-monument-to-vodka/articleshow/18406108.cms

 グラソフスキーは、ロシア連邦を構成するウドムルト共和国グラソフにあり、モスクワから東に約1000kmの場所に位置する。撤去されたモニュメントは、高さがおよそ3mで、ボトルを象ったものだった。現在は台座だけが残っているという。

 発端となった法律は昨年7月にプーチン大統領の署名により成立し、ロシア全域で全面的にアルコール商品の広告を禁止している。同工場のDmitry Pozdeev(ドミトリー・ポズディーフ?)法務部長は「ボトルのモニュメントは、我が社の商品の広告とみなされるかもしれない。よって、撤去することを決定した」と困惑気味にコメントした。

 なお広告を禁止する法律と同時に、23時〜翌8時まで商店でのアルコール商品販売を禁止する法律も成立している。


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